Unlock the Potential of Microbes

bitBiome株式会社

事業内容

当社独自のシングルセルゲノム解析技術プラットフォーム「bit-MAP®」は、細胞1個単位で微生物のゲノムを解析出来る技術であり、従来の微生物ゲノム解析法の課題であった株レベルでの精緻な分析を実現するものです。

これまで、医薬品用途や農業用途など多岐に亘る用途分野で微生物の社会実装が進められてきましたが、人類が発見出来ている微生物は0.001%以下と言われており、膨大な量の微生物が未発見のままとされています。

当社プラットフォームを活用することで新規微生物の資源としての利用価値を発見し、世界中の企業やアカデミアを顧客として、社会実装していきたいと考えています。

マネジメントインタビュー

藤岡直
取締役CBO

設立・入社経緯

2018年11月、取締役CSOの細川が中心となって、bitBiome株式会社は設立されました。早稲田大学での研究成果である「微生物に特化したシングルセルゲノム解析技術」が出発点となっています。日本発、かつ世界に先駆けて、微生物ゲノムから生命現象への理解を押し広げるべく会社設立に至りました。

私自身は、設立直後からベンチャーキャピタルの友人の紹介でbitBiomeを知り、接点を持つようになりました。前職が製薬会社でオンコロジー領域のバイオマーカー/診断薬の責任を担っていたこともあり、次世代のバイオマーカーとして腸内細菌も着目されていたので、本技術に非常に大きなポテンシャルを感じ、設立から少し遅れて2019年8月にジョインしました。

設立後の状況と入社後の日々

当社は幸いにして設立直後の2019年1月にベンチャーキャピタルから出資を受け、当面の事業活動の元手を確保することができましたが、それでも「技術は凄い。その他はゼロからのスタート」という状況でした。

急ピッチでメンバーの採用、知財対応、解析サービスとして顧客に展開できるレベルまでの昇華、技術革新への投資、事業開発活動・・と進んでいき、2019年は会社の基盤作りにおける非常にダイナミックな動きを体感することができました。

私の入社後は、最初の入口となった国立がん研究センターとの共同研究契約を締結することができ、その他の事業開発活動も徐々に芽が出始め、会社としても次なるステップとして基盤がより強固になっていきました。

今後の事業展開

当社のミッションはUnlock the Potential of Microbes, すなわち未知なる微生物の可能性を次々に解き放っていくことです。そのための、当社独自のシングルセルゲノム解析技術プラットフォーム、bit-MAP®が唯一無二かつ強力な武器となります。

世界中の企業やアカデミアで微生物関連の研究開発やビジネスを行っている方々を顧客として、医薬品・食品・農業・化学・素材・化粧品・・など、様々な産業分野で爆発的にデータを蓄積し、新たなる製品応用へと結びつけていきたいと考えています。

共同研究等から知財やライセンシングに至る成果を生み出していき、蓄積された微生物シングルセルゲノムと生命現象のデータベース自体が価値を生んでいく事業へと展開していきます。また、現在は日本のカスタマーが多い状況ですが、積極的に世界に向けて事業を展開し、様々なパートナーと共同でミッションを実現していきたいと思います。