Portfolio
投資先

患者さんに低価格かつ高品質のペプチド医薬品を
提供することで、希望に満ちた笑顔を世界中に増やします。

はじめに

人の生体内で合成されるアミノ酸の縮合物であるペプチドを人工的に合成し薬として利用するのがペプチド医薬品です。生体内物質であるペプチドを医薬品として利用することで、人工的に設計したこれまでの医薬品と異なり副作用が少なくなるという利点があります。一方でペプチド医薬品は低分子である既存の医薬品と比較すると、生体内物質の一部であるため非常に構造が複雑であり合成が難しく高価であるという課題がありました。

これらの課題を解決するのが今回ご紹介するJITSUBO株式会社です。JITSUBO株式会社はMolecular Hiving™ (以下、MH法)という、既存技術の課題を解消できるペプチド合成技術を保有しています。このMH法を保有していることにより、安価で高品質なペプチドを合成できます。2017年12月に代表取締役 兼 CTOに就任された金井和昭様にお話をお伺いしました。

入社の経緯

大学院卒業後、国内大手製薬会社に入社し、プロセス開発および治験薬の品質保証に異動となりましたが、自分自身の専門が活かせるプロセス開発を行いたいと考えるようになりました。そんな中でMH法という他の会社では出来ない特別な技術を用いて創薬を行っているJITSUBO株式会社に魅力を感じ、2016年4月に参画しました。
代表取締役兼CTO 金井和昭様

入社後の日々

それまで所属していた事業会社とは異なり、設備が小さく大学の研究室のような雰囲気でした。大学発ベンチャーということでレギュレーション等の体制整備のために、私のこれまでの経験を発揮できる環境であると実感しました。2017年5月に現在の鶴見へ移転をする際に安全衛生面について充実をさせることができ、大手の製薬メーカーに引けをとらない設備となりました。また分析機器もHPLCの台数を増設し、開発スピードがアップしていることを実感しています。体制が整ったので製品を作り一刻も早く発出荷を迎えられるように鋭意開発を推進中です。

今後の事業展開

当初はこれから特許が切れるジェネリックにフォーカスしていましたが、市場分析により開発初期からの治験薬のマーケットはジェネリックと同様にあることが分かりました。治験薬の時点でMH法が採用されると、上市の際の製法としても採用されるためマーケットの広がりがでると考えています。治験薬での実績を得ることにより、すでに販売されている医薬品でも既存の方法からMH法への変更を検討する企業も出てくると想定されます。
治験薬への採用を推進するためインドのニューランドグループとペプチド原薬の研究開発および商用開発の分野において提携を結んでいます。当社のMH法とニューランドのペプチド精製技術・商用生産能力を組み合わせて共同で製造を行うことにより、高品質で低コストのペプチド製品原薬を提供することを目指しています。
現在は原薬会社ですが、将来的には創薬、プロセス、開発、製剤、販売とすべてを手がけるMH法を基盤としたペプチド製薬会社となりたいと考えています。そのためにも、しっかりとMH法の足固めを行い、世界中の人々が高品質なペプチド医薬品を利用できるように全社で一丸となり取り組みます。
  • JITSUBO株式会社
  • ペプチド原薬の研究開発

投資担当者コメント

作田東子
これまでペプチド医薬品では生産コストが課題の一つでしたが、JITSUBO株式会社のMolecular Hiving™法は高品質、短期間、低コストでペプチドを化学的に合成できる革新的な技術です。Molecular Hiving™がペプチド合成法におけるデファクト・スタンダードとなり、会社としても大きく発展できるようサポートしていきたいと思います。作田東子
Contact