水処理ソリューションの分野で世界的なリーダーへ

株式会社Global Water Tech Frontier

事業概要

Global Water Tech Frontier(GWTF)は、工場や下水処理施設で発生する余剰汚泥を削減する水処理ソリューションを提供するスタートアップです。台湾の研究機関が開発した、超音波による汚泥改質と生物処理との組み合わせにより、従来より効率的な汚泥減容を実現します。実機を用いた国内実証試験では大幅な汚泥削減効果を確認しており、汚泥の処分費や運搬費の削減が期待されています。さらに、汚泥の有機物を有効活用することでバイオガスの発生量増加にも貢献し、エネルギー利用効率の向上や環境負荷の低減にもつながります。

主な顧客は飲料・食品・製紙・化学メーカーなど排水処理設備を保有する事業者で、装置販売とメンテナンスサービスを収益源としています。既存の排水処理設備に後付けで導入できるため、大規模な設備更新を必要とせず、短期間で投資回収が可能な点も特徴です。今後は民間工場での導入実績を積み上げながら公共下水処理分野へ展開し、水処理に関するさまざまな課題を解決する総合的なソリューションプロバイダーを目指しています。

マネージメントインタビュー

藤浦 哲士
代表取締役

私は長年にわたり水処理業界に携わり、日本ガイシで約17年間水処理事業に従事した後、Veolia Water Solutions & Technologies Japanの副社長を務めるなど、水処理技術の事業化や社会実装に取り組んできました。そのような中、UMIと台湾の研究機関との戦略的パートナーシップを通じて、台湾の研究機関が開発した超音波を活用した汚泥減容技術に出会いました。2022年に台湾の研究機関を訪問し技術評価を開始した後、日本国内での適用可能性を検証するため、実機を用いた技術デューデリジェンスや顧客候補先での実証試験を進めました。

検証の結果、超音波処理と生物処理を組み合わせることで、汚泥処理コストの大幅な削減につながる高い減容効果を確認でき、日本市場における事業機会の大きさを確信しました。また、台湾の研究機関とのライセンス契約に関する協議も進展し、日本国内における事業展開の見通しが得られたことから、2024年10月にGlobal Water Tech Frontierを設立しました。

設立後の日々

創業後は、日本市場での事業立ち上げに取り組んできました。技術デューデリジェンスの一環として国内顧客候補先で実機試験を実施し、複数業種の汚泥に対して高い減容効果を確認しました。また、日本国内での事業展開に必要なライセンス契約の交渉や特許戦略の検討を進めるとともに、製品仕様の最適化や顧客開拓活動にも注力してきました。現在は、2026年からの本格的な事業開始に向けて販売体制の構築を進めており、産業排水分野での実績を積み重ねながら、将来的には下水処理市場への展開や海外展開も視野に入れて事業基盤の拡充を進めています。

今後の事業展開

今後は、飲料・食品・製紙・化学業界を中心に汚泥減容装置の導入拡大を進め、汚泥処理コストの削減と環境負荷の低減を実現していきます。また、大型設備の開発や日本国内での特許取得を進めることで競争優位性を確立し、事業基盤を強化していく計画です。さらに、産業分野での導入実績をもとに公共下水処理分野への参入を目指し、全国規模での汚泥減容や省エネルギー化に貢献していきます。将来的には、独自技術と国内外の優れた水処理技術を融合した総合的な排水処理ソリューションを提供し、水処理分野における技術革新を通じて持続可能な社会の実現を目指します。

UMI担当者コメント

Global Water Tech Frontierの担当として、経営陣との事業戦略策定、資本政策の検討、事業開発支援などを通じて、事業成長を支援しております。同社の汚泥減容ソリューションは、産業排水処理や下水処理における大きな社会課題の解決につながる可能性を秘めています。国内外の優れた技術の社会実装を推進し、水処理分野における新たな価値創出と持続可能な社会の実現に寄与することを期待しています。

柴藤 祐介

プリンシパル