活躍する卒業生

vivola株式会社
代表取締役CEO

角田夕香里 様

vivola株式会社
https://www.vivola.jp/

社会課題に取り組むため、フェムテック領域で起業

2020年5月に情報とテクノロジーの力で不妊治療をサポートするvivolaを設立しました。日本は少子化、人口減少問題が深刻です。一方で、不妊治療患者数は50万人を超えています。体外受精の実施件数は年40万件以上と、世界で最も多い国である一方、体外受精による出生数は6-7万人程度と非常に少なく、子供を産みたくても産めない方がとても多い状況は、早急に取り掛かるべき社会課題と捉えています。私自身の不妊治療を通して、患者側の情報の少なさ、治療における時間的・経済的な負担、専門医不足による地域格差、仕事と治療の両立の難しさなど様々な課題があることを知りvivolaで不妊治療を取り巻く課題への解決策を提供していきたいと考え、起業しました。

不妊治療データ検索アプリ『cocoromi(ココロミ)』を2021年4月より提供しています。『cocoromi』は、不妊治療を経て妊娠した人の統計データに加えて、年齢やAMH(抗ミュラー管ホルモン)、疾患が似た人の同質データを閲覧できるアプリです。定量データに加え、ユーザー同士で質問や情報交換も出来ます。サイトに登録して情報を入力すると、不妊治療に関する統計データが閲覧でき、今後の治療計画の参考にできます。患者が理解しづらい不妊治療については、治療が長期化している場合も少なくない中、妊娠に関連の高い疾患などの個人を特徴づける複数の要素で同質性を定義し、分と似た人の成功データが表示されます。現在、不妊治療は自由診療であり病院によって治療方針や費用もまちまちで一般的な知識では判断基準が難しいなか、自分と同質データを知ることで治療選択の判断材料となります。

研究開発から新規事業開発へ転身

ソニー入社からキャリアをスタート、デバイス開発や人工筋肉の研究開発などを行いました。5〜10年先に向けた技術開発のため、製品化までの経験が難しく、エンドユーザーに近いことをしたいと社内のビジネスコンテストに応募しました。アイデアが採択され、新規事業を立ち上げることが出来、量産のためクラウドファンディングによる資金調達などを経験しました。

そこから事業開発に面白みを感じ、その後大企業の新規事業をサポートするコンサルタントとして独立しました。フリーランスで企業の伴走をする中、将来的には事業の作り手側になりたいと考えていました。4年間で50社以上の新規案件に携わり、様々な出会いがありました。この時出会い、今もお世話になっている方が多数います。自身の勉強にもなり、非常に貴重な4年間でした。UMIはその内の1社です。

VCで活きた事業を学ぶ

新規事業のサポートをする中で、ファイナンス分野が弱いことに課題意識がありました。UMIの紹介を受けた際、技術的な知見や事業化の経験を生かせ、実務を通じてファイナンスも学ぶことが出来ると思い、業務を受託しました。UMIでは大企業のカーブアウト案件を担当、大企業の研究者の方に何度も話を伺いに行き、事業計画等社内メンバーにサポートいただきながら、ベンチャー設立、投資決定までのプロセスを経験することが出来ました。

vivolaが資金調達をする際、UMIでの経験が大変役立ちました。ロードマップの見せ方や精緻な事業計画の作成など、ベンチャーキャピタル(VC)への説明に必要なポイントが把握出来ていたのは大きいと思います。事業のプレイヤー側でキャリアを積んだため、UMIでもついプレイヤー視点で物事を捉えがちでしたが、VCが見るポイントはプレイヤーとは違うのだと業務を通じて学びました。他にも、投資先ベンチャーの不足部分は、外部とのアライアンス提携で効率的に補足し、且つ効果的なバリューアップを図ること、ステイクホルダーの捉え方など、ベンチャー経営に必要なことが学べました。いずれ起業したい人、企業内で事業開発をしたい人、ベンチャーへの転職を考える人にとって、UMIは活きた事業に携われるので、大変有意義だと思います。