Becoming a de-facto standard epitaxial template for next-Gen industry

MicroInnovators Laboratory株式会社

事業内容

MicroInnovators Laboratory(以降 MIL)は鉛を使わない圧電材料(Pb-Free圧電材料)の事業化を目指すため、KRYSTAL株式会社からの技術譲渡を受け2021年8月に設立しました。
Pb-Free圧電材料の代表として窒化アルミニウム(AlN)やニオブ酸リチウム(LiNbO3)があります。これらはスマートフォンや通信基地局の通信フィルターに使われています。近年、通信の大容量化に対応するため、使用される電波の高周波数化が進んでいます。信号の高周波化が進むにつれ、信号強度が低下するため、従来の結晶粒がランダムな多結晶では対応が難しく、結晶粒が規則的にそろった単結晶が求められています。当社は独自のバッファ技術によって得られた高品質な単結晶膜をご提供し、通信フィルターを足掛かりとして、幅広い電子デバイスの革新に貢献していきます。

マネジメントインタビュー

小西 晃雄
代表取締役社長CEO

会社設立経緯

日本の大手製造メーカーで、15年以上に渡りエンジニアとしての経験を積んできました。縁あって多くの方々からの協力のもと、設計から材料、プロセスと広い知見を有するまでになりました。様々な開発案件との関りの中で、複数ある正解の中で、可能な限りリスクの小さい改善を進めてきた経緯があります。同時に、根本的な解決手段としては、機能材料そのものに手を付けることが必要であることも認識していました。
薄膜材料の開発には非常な時間とコストがかかるため、基本的には敬遠されがちです。しかしMILの単結晶化のプラットフォームを提供することで、容易に材料開発を進めることが可能です。日本のお家芸であるMEMS業界において、日本製造業の強みを保ち続けることに貢献したい、という想いで起業いたしました。

設立後の日々

内部の開発体制整備が大枠で完了し、AlNおよびLN膜の開発を精力的に取り組んでいます。その成果として、各材料の単結晶化が実現できました。これらの成果を特許化した上でポテンシャル顧客に共有し、サンプルワークを実施しています。サンプル提供したポテンシャル顧客からのフィードバックを頂き、以下の活動を継続しています。
1. より高い品質(膜質)の達成
2. ポテンシャル顧客の既存プロセスとの親和性の向上
これらの活動を通じて、共同開発契約の締結につなげ、ビジネスを立ち上げるべく邁進しております。

今後の事業展開

研究開発特化型の企業であるMILには現状、製造能力はありません。したがって、まずはライセンスビジネスを指向していますが、都度横展開を図り、事業エリアと企業価値の拡大を模索していきます。
1st stage
IP権利化を精力的に行い、共同開発契約を締結した上でLicensing契約によるRoyalty収益を得たいと考えています。すでに2社から具体的なSPECが示されており、両社とともに検討を進めています。
2nd stage
1st stageで得たデバイス知見を活用し、バリューチェーンの領域を設計~試作品製作まで広げ、アプリケーションの横展開と、高付加価値モデルへの参入を進めます。
3rd stage
より高い成長を目指し、生産実施への移行による、事業モデルの抜本的な改変を視野に入れます。具体的には、自前で準備困難(生産技術、管理、製造インフラ)な機能を補完可能なパートナーとのJV設立を想定しています。

UMI担当者コメント

事業開発、研究開発、会社体制整備、資金調達などのモニタリングおよびご支援をさせていただいております。材料から電子通信産業にパラダイムシフトを起こすMILの活躍にご期待ください。

吉田まほろ

ディレクター

会社設立前から設立後の事業開発・資金調達まで関わっております。
当社は非鉛材料の単結晶膜化のプラットフォーム技術を持ち、すでに複数の潜在顧客より高評価を頂いております。ぜひ本技術を起点とし、業界イノベーションの促進を加速させることを期待したい。

馮孝亮

プリンシパル